感染症はうつすな!

進化医学においては、発熱は病原菌の感染によって引き起こされる現象ではなく、病原菌が生育する条件を悪化させるためにからだが自ら行っていることと理解する。これは免疫系の細胞の方が病原菌よりもわずかに高体温に対して耐性があることを利用している。従って進化医学的な治療においては、むやみに熱を下げるのではなく、体温を何度にすれば免疫系の細胞にとって最適なのかを考えて治療方針を決定する。

日本では伝統的に発熱に対してせいぜい解熱剤を処方し、氷枕で頭部の過熱を防ぐぐらいであったが、欧米では伝統的に発熱自体が除去すべき病的な異常であると解釈して、全身を氷水に浸して体温を下げる治療すら、ある時期までごく普通に行われており、それによって結果として感染症の治癒を遅らせるのみならず肺炎などに合併症を引き起こして病状を悪化させ、場合によっては患者を死なせてしまうことも少なくなかったのである。



 感染症においては体温の上昇だけでなく血中の鉄分が減少することも知られている。当然のことながら、不足する鉄分を薬として投与すると、感染した細菌の繁殖を助けることになることから、鉄分レベルの低下はからだが感染対策として行っていることと推定できる。

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このページは、sv300_044が2009年12月28日 18:37に書いたブログ記事です。

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